概要
公益財団法人 ユニオン造形文化財団(大阪府大阪市西区)では、「第26回 ユニオン造形デザイン賞」を開催、学生(大学生、大学院生、専門学校生)および実務経験10年以内の社会人の方を対象に作品を募集中です。受付開始は10月28日(月)からとなります。
〈テーマ〉
「働きものの住宅」
〈応募作品の形式等〉
・A2(420×594mm)サイズの用紙1枚にまとめてください。
・作品は提案内容に即した形で自由に行ってください。
・作品の主旨を、作品説明書に400字以内にまとめてください。
・模型及び立体の応募は受付不可。
※作品オモテ面右下に、「応募作品出品票」を添付してください。
〈趣旨〉
学生時代から憧れていたシェーカー教徒の「家具」と「建築」を実際にこの目で見、この手で触れるために、アメリカ東部に点在するシェーカー村々を初めて訪れたのは1989年の初夏でした。
以来、繰り返しシェーカー村を巡る旅を繰り返すことになったのですが、最初の訪問のとき、村の中に点在しているいくつかの建物が、そこに暮らす人たちの日々の生活に役立つ有用な道具として機能するように考えられていることに気付き、そのことに大きく心を動かされました。
奇妙な表現に聞こえるかもしれませんが、ぼくの目にはそうした建物のひとつひとつが甲斐甲斐しく立ち働く「働きもの」に見えた‥‥と言ったら、そのニュアンスが伝わるかもしれません。
そして、そのことに気付くと同時に、建築雑誌などに華々しく取り上げられる建築家の設計した建物、とりわけ住宅作品に「働きもの」を感じることがないことに思い至りました。
残念ながら建築家の手がける住宅作品の多くは、必ずしもそこに住まう人の日々の暮らしに役立っているようには思えません。
そうした「住宅作品」は新奇性や独創性を誇示することや、話題性を獲得することには役立っていますし、なによりも建築家自身が自己満足することに大いに役立ってはいますが、そのことに腐心するあまり、日々の暮らしの細部への目配りや思い遣りはないがしろにされがちのように見受けられるのです。
そうしたことに思いを馳せつつ、今回のテーマを「働きものの住宅」としたいと思います。
このテーマについて少し補足しておきます。
今回のテーマは「働きものの住宅」ですが、「働きものの建築」という言葉からぼくがまっ先に連想するのは「水車小屋」です。
小川の水で水車でまわし、内部で精米したり、製粉したりする水車小屋は文字どおり健気な「働きものの建築」そのものだと思うのです。
そして、その水車小屋からさらにぼくが連想するのは、水道管を流れる水流で発電する極小の発電機です。
この発電機は公共トイレの男性用の小便器に取り付けられていて、使用後に少量の水を流すための電力をまかなっています。
言ってみれば先端技術を駆使した水車小屋といったところでしょうか。
ローテクとハイテクの水車小屋の例は、出題者であるぼくからのヒントです。
太陽光や、風や、雨などの自然の恵みを、有効かつ巧みに利用できる住宅も「働きものの住宅」と呼べると思います。
その利用方法がローテクであっても、ハイテクであってもかまいません。
肝心なのは「働きものの住宅」の前に「市井の生活者のための」という言葉を付けることを忘れないことです。
日々の暮らしの機微を愛し、建築的な創意工夫をこよなく愛するぼくが、思わず共感と称賛の拍手を贈りたくなる作品に巡り会えることを期待しています。
〈審査員〉
中村 好文(建築家)
※受付開始は10月28日(月)からとなります。
※応募規約等の詳細については、主催者ホームページなどでご確認ください。
〈テーマ〉
「働きものの住宅」
〈応募作品の形式等〉
・A2(420×594mm)サイズの用紙1枚にまとめてください。
・作品は提案内容に即した形で自由に行ってください。
・作品の主旨を、作品説明書に400字以内にまとめてください。
・模型及び立体の応募は受付不可。
※作品オモテ面右下に、「応募作品出品票」を添付してください。
〈趣旨〉
学生時代から憧れていたシェーカー教徒の「家具」と「建築」を実際にこの目で見、この手で触れるために、アメリカ東部に点在するシェーカー村々を初めて訪れたのは1989年の初夏でした。
以来、繰り返しシェーカー村を巡る旅を繰り返すことになったのですが、最初の訪問のとき、村の中に点在しているいくつかの建物が、そこに暮らす人たちの日々の生活に役立つ有用な道具として機能するように考えられていることに気付き、そのことに大きく心を動かされました。
奇妙な表現に聞こえるかもしれませんが、ぼくの目にはそうした建物のひとつひとつが甲斐甲斐しく立ち働く「働きもの」に見えた‥‥と言ったら、そのニュアンスが伝わるかもしれません。
そして、そのことに気付くと同時に、建築雑誌などに華々しく取り上げられる建築家の設計した建物、とりわけ住宅作品に「働きもの」を感じることがないことに思い至りました。
残念ながら建築家の手がける住宅作品の多くは、必ずしもそこに住まう人の日々の暮らしに役立っているようには思えません。
そうした「住宅作品」は新奇性や独創性を誇示することや、話題性を獲得することには役立っていますし、なによりも建築家自身が自己満足することに大いに役立ってはいますが、そのことに腐心するあまり、日々の暮らしの細部への目配りや思い遣りはないがしろにされがちのように見受けられるのです。
そうしたことに思いを馳せつつ、今回のテーマを「働きものの住宅」としたいと思います。
このテーマについて少し補足しておきます。
今回のテーマは「働きものの住宅」ですが、「働きものの建築」という言葉からぼくがまっ先に連想するのは「水車小屋」です。
小川の水で水車でまわし、内部で精米したり、製粉したりする水車小屋は文字どおり健気な「働きものの建築」そのものだと思うのです。
そして、その水車小屋からさらにぼくが連想するのは、水道管を流れる水流で発電する極小の発電機です。
この発電機は公共トイレの男性用の小便器に取り付けられていて、使用後に少量の水を流すための電力をまかなっています。
言ってみれば先端技術を駆使した水車小屋といったところでしょうか。
ローテクとハイテクの水車小屋の例は、出題者であるぼくからのヒントです。
太陽光や、風や、雨などの自然の恵みを、有効かつ巧みに利用できる住宅も「働きものの住宅」と呼べると思います。
その利用方法がローテクであっても、ハイテクであってもかまいません。
肝心なのは「働きものの住宅」の前に「市井の生活者のための」という言葉を付けることを忘れないことです。
日々の暮らしの機微を愛し、建築的な創意工夫をこよなく愛するぼくが、思わず共感と称賛の拍手を贈りたくなる作品に巡り会えることを期待しています。
〈審査員〉
中村 好文(建築家)
※受付開始は10月28日(月)からとなります。
※応募規約等の詳細については、主催者ホームページなどでご確認ください。
賞の内容
大賞(1点)…賞金 100万円
奨励賞(2点)…各賞金 50万円
佳作(数点)
※審査の結果、賞名・賞金・点数が変更される場合があります。
奨励賞(2点)…各賞金 50万円
佳作(数点)
※審査の結果、賞名・賞金・点数が変更される場合があります。
参加資格・応募規定
学生(大学生、大学院生、専門学校生)及び実務経験10年以内の社会人。
※1990年1月1日以降生まれの方とします。
※共同制作の場合、代表者を決め共同制作者全員を連名してください。
※1990年1月1日以降生まれの方とします。
※共同制作の場合、代表者を決め共同制作者全員を連名してください。
応募方法
メールおよび郵便・宅配便にて応募。
※受付開始は10月28日(月)からとなります。
※受付開始は10月28日(月)からとなります。
締め切り
2019年12月27日(金)当日消印有効
結果発表
2018年2月初旬(予定)…受賞者のみ文書で通知。
注意事項
入賞作品に係る諸権利は、応募者に帰属。ただし、企業等が商品化を希望する場合は、主催者の承認のもとに、応募者と話し合いをすること。また作品の展示及び出版に関する権利は、主催者が優先保持。
その他の詳細はホームページ等をご確認ください。
その他の詳細はホームページ等をご確認ください。
主催・お問い合わせ先
主催:公益財団法人 ユニオン造形文化財団
お問い合わせ先:公益財団法人 ユニオン造形文化財団 デザイン賞係(TEL : 06-6532-8764)
お問い合わせ先:公益財団法人 ユニオン造形文化財団 デザイン賞係(TEL : 06-6532-8764)